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2019年06月28日

あなたはこの世の果てにある温泉に入ったことがありますか?【函館 御崎温泉】

こんにちは!北海道千歳市の観光ハイヤーといえばここ!英語対応も関西弁対応もばっちりのマイノリズムです!

さて、今日は久しぶりに大好きな温泉の投稿をします!やったー!!

クリックしてみてください

筆者はルパン三世が大好きなものでタイプライター風の見出しで始めさせていただきました。

そもそもこの世の果ての温泉ってどこ?

様々な議論を呼びそうなこのトピックですが、まず先に一言言わせていただきますと

完全なる独断と偏見によるものです!笑

そもそもこの世の果てというのがどこなのかは定義すらありませんし、なんならそこに住んでいらっしゃる方に失礼です。笑

なので今回は筆者が訪れて「ここがこの世の果ての温泉や(純粋なる道産子)」と感じた温泉を紹介いたします。

始まりはこのサイトからでした。

https://good-hokkaido.info/misaki-onsen-hakodate/

秘湯好きにはもうたまらない雰囲気、ここはもう行く以外の選択肢はありません。

秘湯好きには垂涎ものの圧倒的存在感

実は筆者は道央の温泉はかなり攻めている自負があるものの道南、特に函館エリアの温泉にはほとんど言ったことがなかったので、機会を見て一気に気になっているところを行ってみたいなと常々思っていました。

そして今年そのチャンスが訪れ函館に滞在していた時に真っ先に行こうと決めたのがこの御崎温泉でした。函館市内から車で約1時間西に向かい走ると秘湯で有名な水無海浜温泉のちょうど反対側にある温泉です。

車を走らせると海岸線が続きその反対側は山が続いています。この時点でムードは抜群。

道中幅の狭い道を通り抜けたり、そして遂にたどり着きます。

いざ御崎温泉へ!

あぁ…たまらん…

一般の方々はこの物々しい雰囲気に圧倒されるかもしれませんが秘湯好きにはこの侘び寂び感がたまらないのです。へー、町内会で管理されている温泉なのですね~。そして向かう隠れ家のようにひっそりと佇む温泉に続く階段を降りると…

↑撮影許可をいただいております。

最初はお二人の方がご入浴されていました。

地元の方かな?と思い「こんにちは~」とあいさつをすると

「誰だぁおめぇは!」

と怒鳴られました。なぜ…

「温泉に入りに来たんですけど…」というと

「今は町内会の人しか入れねぇから帰んな!」と言われてしまいました。

そうか、仕入れた情報が古くて今は町内の人しか入れないのか…と諦めて帰ろうと思ったらもう一人の方が

「いいじゃない○○さん、この子はちゃんと挨拶もしたんだしさ」と奇跡のフォロー、そしてお怒りになられていたお父様は「入るなら入れやぁ」と浜言葉全開で何とか入浴にこぎつけることができました。

温泉のフタを開けていただき入ってみると…

あれ?思ったより微妙かな?と率直に感じてしまいました。温度は温めで湯量もそこまで多くはない。そして温泉自体も浴槽の大きさに対して湯量が少ないため新鮮に感じられず「まぁ~こんなもんか~」と思い浸かっていると先に入浴されていたお二方に話しかけていただき色々なことをお聞きすることができました。

「若いのによくこんなとこまで来たなぁ~」

「数年前の地震で温泉の出が悪くなってからは町内会の人しか入れないようにしたんだ~」

などなど、2019年の御崎温泉にまつわるお話を色々聞かせていただきました。

どうやら町内会の有志でボーリングし温泉を掘り機械でくみ上げているらしいのですが、地震の影響で最近はお湯の量が全盛期の半分でお湯の温度も下がってしまい、元々作った浴槽に満足に活用できる温泉が出なくなってしまったとのことでした。

なので今は温泉の温度が下がらないように遣っていない部分にはふたをして、湯内にヒーターを入れて温度を保たせているそうです。

そういった歴史を聞かせてもらうとなんだかとても愛着が湧いてきてしまうのは人情というものでしょうか。

先ほどまで大したことないかな?と思っていた温泉がとてもよく感じられ、地元の人に愛され、管理も行き届き毎日掃除当番を決めて清潔も保っています。

その時ふと「あぁ、ここがこの世の果ての温泉なんだなぁ」と思ったのです。

この世の果ての温泉と言えば森をかき分け山を登り、険しい山道を歩いて遂に見つけた野湯なんかを創造していましたし、はたまた海外のまだ誰にも発見されていないような温泉なんかをイメージされるかもしれませんが、なぜか理由はわかりませんし言語化することも難しいのですがこういう地元の人たちが作り、保持し、そしていつか消えていく、ここのような温泉のことを言うのだと確信したのです。

もし世界に何かトンデモないことが起こったとしても、ここへ来たらこの日と変わらない温泉が待っていてくれる。そんなような気がしたのでした。

脱衣所の様子はこのような感じで、シャワーなどはなくそのまま上がって体を拭くと…

温泉の成分がびっしり!やっぱりここは濃厚で良好な泉質の温泉のようです。温泉分析書も張ってありました

地元の方から貴重なお話を聞かせていただき、より温泉愛が増したところでのぼせてきたので上がらせていただき、寸志を入れる箱があったので心ばかりですがお支払いして函館市内に戻りました。

御崎温泉は今でもたまに夢にでるほど印象的な温泉でした。ノスタルジックがギッシリ詰まった、素敵な温泉です。

今は一般の方は基本的に入浴できないようですがもしトライしてみたい方がいらっしゃったら、その時は大きな声で挨拶してみてください。いいことがあるかもしれません。

さて!本日は久しぶりに温泉のブログを書いて気持ちもリフレッシュしたような気がします!

本ブログでは

「ここの温泉のブログ書いて欲しい!」

「温泉宿をやっているけど取材して欲しい!」

といったリクエストをいつでもお待ちしております。では!マイノリズムでした!次回のブログもお楽しみに!

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